シランもラン科植物
普通は球根しか見ることは出来ないが、
この写真はSUGOI-neに播種した実生株、
プロトコームが連なっている。
ここまで生育すれば、強い光を受けて、
光合成を行い、ほとんど一般の植物と同じように生きる。
しかし、種子を播いてみると、
やはりラン特有のラン菌との共生関係によってのみ、
プロトコームが形成され、発芽にいたることがわかる。
SUGOI-ne2号ゴールド。
エビネ親株の根元にシラン種子播種。
写真
上の写真から2年後の状態。
自生地を再生するとは、こういうことである。
ラン菌が生息しているとこのように育つ。
写真
SUGOI-ne単用に播種し発芽したCymbidiumの
2年後の状態。
エビネ自生地を再生させる方法
6月植え。花が終って新葉が固まった頃に植える。
2の方法で地植えで無造作に根付いたエビネ。
SUGOI-ne2号ゴールドで鉢植えしたものを、
林床に穴を掘って植え、隙間に少量のSUGOI-ne
をパラパラ入れ潅水し、SUGOI-neを膨張させて
キッチリ固定する。
この湿度でラン菌が繁殖し、ラン菌の生息しない
林床がラン菌の生息するエビネの自生地になる。
林床には地下からの毛細管現象があって、
植えた時の潅水と、その後の雨水の水分で
ほとんど根付く。
肥料は無肥料。
雨水に含まれる尿素を窒素源として充分である。
燐酸、カリ、その他の成分は、SUGOI-neをラン菌が
分解、周囲の土壌から吸収してランに供給するので
与える必要はない。
秋には樹の葉が落ち葉となり、エビネの周囲に
落葉し、翌春、サクラの散る頃からラン菌が枯れ葉に
繁殖、分解をはじめ、この糖、成分をエビネに供給する。
日本では、温度の上昇する頃梅雨が降る。
これに含んでいる尿素の窒素が、更にラン菌の繁殖の
養分となり、盛んに繁殖し、より多くの糖をエビネに供給 する。この尿素の窒素はエビネの窒素源となる、
光合成の澱粉と、枯れ葉をラン菌が分解した糖と、
この二つの糖によって、夏の衰弱を克服し、充分なエネ ルギーによって、秋には、大きな芽を形成する。
W芽が発生する。
この理論は、エビネのみでなく、ほとんどの
地生ランの適合する。
このSUGOI-neによる自生地再生法は、
自然界の法則に添ったもので、どこにも
理論的に破綻するところはない。
ラン菌の生息しないエリアを、ラン菌が生息する
ランの自生地の生態系を新に構築できる。
こういうものでないと、一度破壊された自生地というのは、
ほとんど完全に生態系が破壊されているから、
ランを根付かせるには、先ずラン菌が生息するエリアに
再現しなければならないからである。
これが出来るのは、現在のところ、世界中を探しても
SUGOI-neのみである。
自生地再生の仕事は、現地での実学が伴うので
大変で、ランを商売にして食べている人は、
宇井清太を含めて・・・・カネの問題がある。
最後は・・・カネ。
悲しいことであるが・・・現実。
ラン業者には・・・国がカネを出すことはないだろう。
JOGAには・・・自生地再生プロジェクトがあるのか?
本当は、原種輸入という自生地からの収奪でメシを
食ってきた業界だから・・・・この辺で、
世界から評価される仕事を、ビジョンとして掲げる
時期なのではないか・・・???
それにはSUGOI-neが解かる人材育成が必要
であるが・・・・。
業者の中で、SUGOI-neとラン菌による炭素循環の
栽培法を・・・正確に理解出来る人があまりにも
少ない。右から左に原種株を売ればイイということでは
ないのかもしれない。
国立科学博物館に期待するよりないか????
写真
SUGOI-ne2号ゴールド植えの鉢に、
ネジバナを播種して発芽させたもの。
ネジバナの共生菌とSUGOI-neのラン菌は、
科学的に純粋に分析すれば、
異なる菌である。
しかし、実際種を播いてみると、
写真のように発芽する。
2013年。
新春。
この言葉には希望がある。
ラン作りにとって、新春はランが最も華やぐ季節でもある。
人間のDNAには「新しい」ものにたいする特別なものが入っているようである。
考えてみると、動物と人間の違いは、
新しい物を作り上げて進歩してきた・・・ことである。
火を自在に操り使う!
そういうことで、ラン界もまた新しい物で発展してきた業界である。
新種、新発見、新品種、新技術・・・これなくしては今日の隆盛はナイ。
新しい物には必ずリスクが伴う。
ランで最もリスクの高いのは育種である。
素晴らしい品種を作出するのはラン作りの夢であるが、非常にリスクが高い。
そういうことで、誰でも育種できるものではない。
競馬馬の育種も同じである。
ダービーは馬が走るのではない。
人間の夢が走るのである。
そういう観点からすると、リスクが低いものが原種である。
だから原種販売の商売なら・・・売れ筋のものを輸入すれば・・・リスクが少ない。
そういうことで、原種の山木をホームセンターに卸す業者まで出てくる。
愛好者でも育種の夢を放棄して原種のコレクションに夢を託す。
リスクが低い分だけ・・・夢も低くなるが・・・これは仕方がない。
夢もハイリスク・・・ハイリターンだから。
しかし、業界が発展するには・・新しいものが必要である。
原種も一巡。残念ながら・・・現在、この新しいものが・・・ラン界にはない。
特に新しい技術が生まれなかった!
テレビのラン講座も30年同じ内容だった。
各地で開催される新春蘭展も同じ内容。
そこでここなわれる栽培講座も・・・・50年同じこと。
違うことは、この期間に新発見、又は新輸入されたランの解説。
ニューオーキッドも・・原種、原種で、新技術を掲載することは出来なかった。
そういうことで倒産になった。
難しいものである。
市場に出荷されるランも・・・皆同じような顔の花ばかりになってきた。
そういうもので、蘭展でデスプレーを行なっても、感動は生まれない。
ネーミングで売るやり方も・・・ステキな名前は残っていない。
皇室のお名前まで使い切った。
女優の名前まで使い切った。
そういうことで、現在のラン界には、打つ手がない。
ここで、宇井清太が何を言いたいかといえば、
現在の日本のラン界で、最も新しいのはSUGOI-neだということである。
これ以上の新発明は、ラン界では生まれないだろう・・ということ。
我田引水になるが・・・・
このホームページが最も新しい情報で、新技術だということである。
今後、日本のラン界は、このSUGOI-neの栽培法で廻ってゆく・・・。
そして新しいラン世界を拓いてゆく・・・・
そういうことが夢ではなく・・・・現実になってきた!
それが2013年の新春である。
これから、本物のラン栽培が・・・普及してゆく・・・。
なぜなら、これを超える栽培法は、栽培技術は、今後生まれないからである。
SUGOI-neは一つの革命である。
過去の常識を覆す。
だから、普及には大きなリスクを伴うが、それをこれる超えるスゴイもの。
それが新時代を拓く。
SUGOI-neというのは、小手先のものでなく、
写真に示すようにランの根本を抑えたコンポストである。
SUGOI-neを発明してから、早いもので7年を経過した。
このSUGOI-neを開発する時、21世紀のラン界には、20世紀に乱掘、
人間に手によるラン自生地に破壊、生物多様性の破壊、
自生地生態系の破壊を再生、復元・・・という課題、問題が、必ず出て来ると想定した。
こういうことは、プラントハンターのラン狩猟の上に成立つランの珍種、変種、希少種愛好の、
日本のラン界では、とうてい想定できる発想ではない。
ランというのは自生地から掘ってきて、異郷の地で・・・鉢植えなどで栽培して愛好するもの。
それを約200年行なってきた業界である。
それが出来たのは、豊な自然、豊な熱帯雨林、原生林が、地球にあったからである。
そしてランには、26000もの多様な原種があったからである。
つまり、それらは、地球の過去が作り上げたもの・・・つまり遺産である。
新種発見。
それが、あたかも新しく出来たもののように思われるが、
ただ単に、人間がそれまで見つけることが出来なかった植物に過ぎない。
人間の目の届かないところで、密かに生命をつないで来たもの。
科学は、地球の全てを暴くものであるが、密かに生きてきたランをも見逃さない。
それを、経済が豊な国では愛好する。
そこにビジネスが生まれる。
そして、出来るのが自生地破壊、絶種である。
しかし、絶種危惧種のランが極めて多くあるが、自生地再生を想定したコンポスト開発の研究は、
世界のどこでも行なわれなかった。
ラン科植物は全ての種が、共生菌と共生して生命をつなぐ菌根植物である。
自生地であってもAからB地に移植するだけでも枯れる。
杉の苗木を山に植えて植林するようなわけにはゆかない植物である。
そういうことで、自生地再生なしえるには、それが可能なコンポストの開発が不可欠である。
そういうことでSUGOI-neの開発理念に、自生地再生の項目を加えた。
宇井清太は時代より10年、20年・・・30年早いのかもしれない???
ラン自生地再生は難しい。
恐らく、地球上の植物の中で最も技術的に困難で、しかも時間を要するものであろう。
iPS細胞と同じような国家予算を投入しても・・・・。
栽培技術のコンテストであるラン展で、最高賞をとった人の技術でも・・・不可能である。
ラン菌という根本を削除した技術では・・・自然に通用しない技術だからである。
ランの自生地を再生する試みとして、国立科学博物館の筑波実験栽培場?で、
自然播種の講座が始められているようである。大変重要で面白い試みである。
どんなランの種子を自然播種しているのかわからないが、
SUGOI-neでの発芽研究とは、異なる方向での試験なので面白い。
研究も多様性がないと・・・・。
自然播種は最も自生地に近いものであるが、ここでも最大の問題になるのが林床、コンポスト。
ラン菌が生息している場所を最初に作る必要がある。
更に、物理、化学的な種子発芽、プロトコームに適合したものを準備作製しなければならない。
ただ単に風に飛ばして・・・どこに飛んでゆくか風任せでは・・・あとからプロトコームを発見できない。
観察にも困難が付きまとう。
SUGOI-neで、親鉢、SUGOI-ne単用鉢での実験で、その困難さを実感。
せっかく僅かに出来たプロトコームが、一度の潅水で、2,3日後全て消失することが多い。
まして、自然播種は自然任せの環境。
干天もあれば・・・集中豪雨もある。
このプロトコームの敏感さは・・・・フラスコ内でのプロトコームとは全く異なる様相。
自然がいかにランのプロトコームに深く影響し、生き抜く困難を知る。
だからこそ・・・夥しい種子を用意したのかもしれない。
数が多ければ・・・生き残るものもあろう・・・ということか。
原種を輸入販売している業者の皆さんも、この有菌播種、自然播種に挑戦することをオススメする。
宇井清太の実験と・・・同じことを経験するだろう。
ランが自生地で芽生え、生命をつなぐことが・・・・種子から見れば・・・・
宝くじの3億に当たるより・・・奇跡に近いことが理解出来よう。
そして、いかにコンポストが重要なものであるか理解出来よう。
水ゴケ、バーク、軽石・・・・ラン菌が生息していないコンポストは、
ラン自生地では意味のなさないものであるか理解出来よう。
ここでは・・・肥料などでは解決出来ないからである。
この実験を行なえば・・・SUGOI-neが・・・いかに素晴らしいコンポストなのか、
深く理解出来るはずである。
そして、原種を更に大切にして・・・山堀り株の輸入を控える気持ちにもなるはずである。
もう・・・現在日本にある原種の株で・・・充分。
本当に、珍奇な、稀少が原種が輸入されないと、ランを愛好することが維持できないのか?
そういうところまで、日本はカネで集めに集めてきた。
これ以上、美しい原種が地球上で新に発見されるのであろうか。
SUGOI-neで栽培すれば・・・W芽が出る。
この増殖株で・・・・需要を賄えるのではないか。
なぜなら・・・それほど優れた栽培技術を持つ人が・・・急に日本に増えるとは思えない。
ほとんど枯らす・・・・。
自生地再生するには、二つの方法が考えられる。
1 前記したように自然の林床などに自生地と同じように播種すること (採播き、貯蔵播種)
2 SUGOI-neで育苗したものを、鉢ごと自生地に植える。
この方法は他の樹木で行なわれている。
動物、鳥などの保護、増殖・・・野生化・・・と同じやり方。
動物は人間が育てると野生に戻すのは困難であるが、植物はある程度育てば、
自分で光合成出来るので、動物のような問題は起こらない。
この理由で広葉樹林を伐採し杉を植林。
ここで問題になるのが、ランは菌根植物であるということ。
共生菌が生息しない場所に植えても・・・・自然下では必ず枯れるということ。
水ゴケ、バーク、軽石でラン栽培可能なのは、手塩にかけて愛培しているからである。
自生地では、そんなことは不可能。
自然の雨が頼り・・・。
要するに、これを成功させるには、ランより先に、ラン菌の研究を先にしなければならない。
ところが・・・ラン菌の世界は・・・ほとんど未知の領域。
ラン自生地のラン菌を含めた微生物の世界は・・・・全くの未知の世界。
微生物を含めたランの自生地の生態系など・・・・誰も研究してこなかった!
根からラン菌を分離、それを純粋培養してしても解決出来ない。
他の微生物とのネットワークを・・・調べられない。
現在の科学の思考では・・・・。
ナドソンの無菌培養技術では、自生地を再生できない。
自生地の自然で生きるランにするには・・・このラン菌を含んだ微生物のネットワークを、
自生地の自然の森に構築する必要があるからである。
温室は自然を真似、再現する施設であるが、この微生物環境を、
ほとんど再現できない。
一度でも・・・肥料を与えれば・・・・一挙に崩壊するからである。
自生地の微生物環境を、生態系を破壊しない肥料が・・・・開発されていない!
そういうことで、SUGOI-neでCymbidiumの地植え実験を行なってきた。
SUGOI-neで地植えして無肥料で・・・どういうCymbidium生育するかである。
「至宝の道」として12回宇井清太ラン展で公開する。
勉強したい人は・・・ラン展を見にきて下さい。
最先端の意味が理解出来よう。
SUGOI-neこそ 、自生地再生への道を、世界で初めて可能にするもの。
SUGOI-neで育苗したものを、自生地の林床などに移植するやり方。
恐らく・・・ほとんどの地生ランなら成功するだろう。
SUGOI-neに多くのラン菌が繁殖出来るからである。
共生するラン菌が・・・活物寄生菌(マツタケのような)であれば別だが・・・・
無菌播種出来るランなら・・・・ほとんど可能であると思われる。
着生ランは・・・岩の窪み、樹皮の窪みに植え付ければ成功するだろう。
その方法は・・・・詳細には書かないが・・・・
枯れ落ち葉が・・・毎年株上、株の周囲に舞い散るようにするか、
移植したところにSUGOI-neをパラパラ播けば・・・・やがて、その場所に、
ランの生態系が構築される。
自生地再生ということに絞れば、このSUGOI-neで育苗したものを、
自生地に移植するのが一番簡単に根つくかもしれない。
以上のような意味で、SUGOI-neは世界最先端をゆくコンポストなのである。
SUGOI-neを開発してから7年。
この間、多くの皆様の試行錯誤、成功、失敗を体験しながら、
ようやく、SUGOI-neの革命的な全貌が明らかになってきた。
そして、それは、ラン界の将来に輝かしい大隆盛をもたらすものであることが実証されてきた。
SUGOI-neはランの未来を拓く。
一つの革命的な大発明が、最初は小さな水滴に過ぎないが、やがて大河の本流となる。
SUGOI-neには、そのような可能性と能力を秘めている。
ランのコンポストは・・・世界中でアレコレ開発されてきた。
そのほとんどが、一発芸人のように消えてゆく。
生まれては・・・普及する前に消えてゆく・・・。
そして、ランの種類ごとに、違ったもので栽培されている。
ほとんどのランに適合した決定版のコンポストを作ることは出来なかった。
なぜか。
その理由は簡単なところにあった!
ラン菌を削除した、ラン菌を想定しなかったからである!
ラン科植物が菌根植物であることを削除したからである!
この原理原則を無視して作ったコンポストは、大きな欠陥を持っているからである。
こういうコンポストでは、自生地再生など夢の夢である。
使い捨て用のランのコンポストとしては使えるが・・・。
21世紀のラン界が最も取り組まなければならないのは、
ラン自生地の保全と採集によって荒廃、破壊されたラン自生地の再生である。
このことは、環境省でも2010年から取り組むようになった。
国立科学博物館でも・・・。
この研究の根本に、自生地再生に適合したコンポストがある。
恐らく、多分SUGOI-neが最先端であろう。
自生地を人為的に再現出来る・・・・
大規模面積に対応出来るものはSUGOI-neのみであろう。
更に、ほとんどランが可能である。
実験室のことでなく、大自然の中での自生地再生というのは、
他のコンポストでは、ほとんど不可能であろう。
SUGOI-neは10年後、20年後・・・・燦然と輝く。
日本のラン業界が、今後どういう方向に進むのか解からないが、
ラン界の崖。
そういう場所に立っていることだけは間違いない。
ラン愛好の世界も、世論、経済に大きく影響されるからである。
出版界も非常に厳しい状況、
本が売れない・・・返品の山とか。
こういう状況の中で、ランの本の出版も非常に少なくなっている。
そういうことで、この講座はネット配信。
時代は、こんなところでも変化している。
ラン界も変化を・・・あらゆるところで行なわなければならない状況。
SUGOI-ne栽培は・・・革新の流れの先端を走る。
明けまして
おめでとうございます 2013 1月4日
ランの多様性と保全。自生地再生の道を拓く。
ランの未来はSUGOI-neが拓く
SUGOI-neは未来である!
SUGOI-neは世界最先端を走る。
自生地再生の可能を秘めたコンポストだからである。
kouza 1go